「最低時給1000円」こそがこの国を救う。

johanne2007-08-06

グッドウィルに続いてフルキャスト行政処分ほぼ1年前に書いたエントリーで予告した通りの展開に書いた本人もびっくり。正直、ここまで早くカタストロフが到来するとは思っていなかったので。

現在、僕の現場での賃金は時給約1300円。大手派遣業から来ている労働者と比べて日当で3000円は多くもらっている計算だ。その分、フリーターでありながらある程度の専門的な技術、経験と責任を負う事になってはいるが、そうしたスキルがなくても、単純労働の対価として「時給1000円(ピンハネなし)」は最低限の生活維持に必要だと痛感している。

「最低時給1000円」をマニフェストに掲げていたのは実は社民党だった。これほど具体的な数字を選挙戦で生かす事が出来なかったのは残念だし、今後はもっと強調されるべき課題だと思う。

「労働力の質」をとやかくいう経営者は、正当な対価を支払ってから発言すべきだろう。生活が保障されれば賃労働の質も向上する。高所作業でヘルメットも安全帯も義務づけない現場があり、そうした必要性を告知しないで素人を派遣する業者がある。現場作業員にとって最高のスキルは「ケガをしない技術」だ。ボンクラと罵られようが、無理に慣れない作業をするべきではない。安全に、任された作業を出来る範囲でこなすマトモな労働力を創出したいなら、まず賃金を上げろ。