アースデイ…?

johanne2007-04-23

日曜日。区議選、区長選の投票をすませたあと、代々木公園B地区で催されている「アースデイ・フェスティバル」を初めて覗きに行った。基本的にこのテのイベント、僕が忌み嫌うエコファシスト、ヒッピー、ニューエイジ、金満ロハスノンポリNPOの巣窟という偏見しかなかったのだが、今年から「HIV/SID(性感染症)ブロック」が新設され、友人のカナメちゃんが参加しているというのでちょっとは興味があったのだ。



カナメちゃんのスペースは閑散としていたが、展示されているものはむしろ画期的だった。決定的に違っていたのは、AIDSや性感染症対策に取り組む人々の多くは「マイノリティ」という自覚と切迫感があるのに対し、エコ野郎は基本的に自分たちが「フツーのマジョリティ」だと信じきって疑わないことだと感じた。

対極に存在する嫌韓廚やコヴァ、ネットウヨの多くが自分を「フツーの日本人」と強調するのと見た目は同じだが、ウヨ廚の認識には隠された自らの劣等感やルサンチマンが込められているのに対し、ヒッピーやニューエイジすら能天気に「ラブ&ピース、イェイ!!」と群がっている姿は相変わらずヘドが出る。

「ウチナー」も「アイヌ」も「パレスティナ」のブースも賑やかだったが、参加者のどれだけが、「マイノリティ」に対する同情や勝手な憧れ以外の問題を共有していたかは疑問だ。そもそも、ここに来ている人間の何割が投票権を行使したかすら疑わしい。



極めつけは「リユースデポジット」として食器を有料で貸与し、返却時に返金するランチのシステム。食器を借りるのに行列を作り、ベジタリアンフードやエスニックフードを求める大行列に、昼時のそのブースだけが大混乱している様はうんざりするものがあった。「エコロジー」「スローライフ」といったスローガンがむしろ抑圧的、体制的なシステムとして機能する可能性を見せつけられた。サヨクがハマった「ポリティカル・コレクトネス(政治的に正しい言動)」と全く同じ陥穽がそこにあった。

結局、缶ビールをあおっただけで原宿に戻り、ローストチキンのファストフードを食って帰って来ました。企業家の計画したエコロジー&リサイクルの方がはるかに合理的でしたわ、実際は。

化石燃料を目の敵にする一方で、非効率なバイオマス燃料に走る米帝のエコファシストに倣うのは勘弁です。