19年前の記憶。

johanne2010-03-16

15日の都議会の諸行動に参加された皆様、まずはお疲れさまでした。



それにしても緊急集会は凄かった。300人を超える参加者は会議室からあふれ、空気が薄くなる心地だった。



都議会民主党も揺れ出した。

http://www.47news.jp/CN/201003/CN2010031601001005.html

「継続審議」は日和見な議員や内心規制派の議員との落としどころだろう。このまま可決されてしまうよりはマシ、と考えたい。



それにしても。今回の動きは1990年代初頭の「有害コミック騒動」を彷彿とさせる。「幼女連続誘拐殺人事件」に端を発した騒動は、まるで魔女狩りのようにエロマンガをバッシングし始めた。その中に、僕の人生を変えたマンガがあった。山本直樹の「BLUE」という短編集だ。

「BLUE」は東京都の不健全図書指定を受け、店頭から姿を消した。あろうことか、絶版、断裁処分の憂き目に遭う。当時、何の希望も持てず、将来を考える余裕もなかった僕は、猛烈に「マンガ家になりたい!」と希望するようになる。それも、確信犯で「エロマンガ家」を目指そうと考えた。



果たしてデビュー17年。今の僕はあの頃のように迷っている。



おそらくここから先は、「騒動」の裏返しで爛熟した90年代のエロマンガとは違う未来になるだろう。あまり明るいビジョンは見えない。それでも、おずおずと前に進んでいかなければならない。負けてたまるか。