都条例改悪反対署名ってのをはじめます。

そうやって斜に構えてたって、よかれと思って突き進む官僚諸氏はずいぶんとあずましくねぇお家を着々と建設中。このさい、自分の住む家は自分でデザインしたいんだって、叫んでみてもいいだろう。黙ってたってどうも、いいことはなさそうだから。



そんなことを考えながら、こんな呼びかけをはじめました。

(以下引用、一部加筆)

漫画家の山本夜羽音(やまもと・よはね)と申します。



 今回、東京都青少年健全育成条例改悪反対の署名をお願いしています。

 現在、東京都青少年問題協議会では、来年2月の東京都青少年健全育成条例の改悪にむけた動きがあります。東京都緊急治安対策本部が設置する「子どもを犯罪に巻き込まないための方策を提言する会」(座長・前田雅英・都立大)による



緊急提言〜子どもを犯罪に巻き込まないための方策〜



http://www.chijihonbu.metro.tokyo.jp/chian/kodomo/kodomo3.htm



が10月にまとめられ、緊急治安対策本部長である竹花豊副知事(元警察官僚)に提出されました。

 緊急提言では、「有害」情報や「有害」環境等から青少年を守るための対策が盛り込まれ、そこでは、従来の「不健全」図書の個別指定に加え、包括指定と緊急指定制度の導入が提言されています。



 この制度の新設は、マンガ表現にとって重大な危機であると捉えます。



 「包括指定」は、一定量の「不健全な表現」が含まれる図書類を内容に関わらず自動的に「不健全指定」してしまう制度です。

(例:「ベルセルク」「バガボンド」「こどものおもちゃ」「舞姫テレプシコーラ〜」「ラブひな」など、現在流通している少年、少女マンガの多くも「不健全指定」されるか、表現を過剰に自主規制されてしまうでしょう)



 また「緊急指定」制度は、書店やコンビニなどの店頭で「担当者」が、主観的かつ恣意的にある書籍をその場で直ちに「不健全指定」してしまえるというとんでもない制度です。



 これらは事実上、「公権力による検閲制度」の導入に他なりません。
 そのほか、「青少年の『深夜徘徊』の禁止」および「その親への処罰」なども盛り込まれています。深刻な虐待などで行き場を失った子供たちの居場所すら奪おうというのでしょうか。「治安回復」の名目の元に、こうした戦前の恐怖社会のような「街」を作り出そうとする条例改正は、とうてい承服できません。



 今回、全く時間がありません。改悪を望む側は議論を避け、拙速に今年度中の成立を目指しています。以上、緊急のお願いです。

 
         「東京都健全育成条例改悪に反対する市民有志」より              
                    山本夜羽音・八的暁 拝   

 以下、請願の趣旨です。

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「請願の趣旨」についてですが、以下の6点に絞ることにします。

1 「不健全」描写が一定の割合以上含まれる表現物、出版物について、自動的に「不健全」図書とみなす制度(包括指定制度)の導入に反対します。

2 行政の一存で「不健全」指定する制度(緊急指定制度)の導入に反対しま      す。

3 区分陳列違反等について、直ちに刑事罰の対象とすることについて反対します

4 青少年健全育成条例の改定等に際し、青少年の意見を聴取するための制度を設けることを要求します。

5 青少年健全育成条例の改定等に際し、子どもの権利条約の趣旨を十分に踏まえ、その自己決定権、自主的な判断能力、リテラシーを高める視点から議論を行うことを要求します。

6 「不健全」指定に対する異議申立て、取り消し請求の手続きを条例中に明記することを求めます。

(理由)

1 署名用紙のスペースの関係上、あまり長い文章は入れることが出来ません。

2 未成年者の深夜外出禁止等問題点は他にも多くありますが、主な焦点は包括指定と緊急指定に絞り、他の問題点については、5において大まかにカバーすることにしました。

3 「表現の自由」という言葉は入れませんでした。入れなくても理念は十分に伝わると考えたからです。「表現の自由」と言っても、青少年が不健全な図書を読むことに対する反感は「大人の読む自由」を全面的に認める人々の間でも相当に根強いものがありますし、議員の中には、「表現の自由」を「青少年
の健全育成」よりも上位においていると「誤解」されたくないという方が多いと思われるのです。





呼びかけ人(賛同者)は増殖中。近日公開予定。