机上の空論使いはこの際いらない。

イラクでの外交官殺害を受けて、いても立ってもいられない気持ちになり、衝動的に首相官邸前での抗議行動に飛び込む。

一時間の間に議員面会所でのミニ集会と雨の中の抗議活動。正直、?マークが脳内を徘徊する。市民集会でよく見る方々が大半。半年の内にここまで戻ってしまったか。「抗議行動」も、横断幕とプラカードを掲げている目前に報道陣の山。何だよ、これじゃ珍獣撮影会じゃねぇか。これは誰に見せる代物なんだ?前日に作った「マルクスガール」のプラカードを見つけためざとい朝日記者に取材される。泣きそう。

あぁ、もういやだ。何の意味があるんだ?場違いな空気に押しつぶされそうになった瞬間、国会前ゲリラ抗議を続けている関義友さんと遭遇。関さんが抗議用のプラカードを欲しがっていたため、即座に制作を受諾する。「プロ市民」の自作自演より、関組に協力した方がいま、この瞬間のやりきれない思いになんぼか見返りがありそうな気がしたので。

はっきり言いたい。自衛隊の派遣は「国際貢献」としては、どう見ても必要とされていない。「対米貢献」をするのか否か、それが問われているのだ。するならするで、はっきりしろ。それならそうで、こっちも言わせてもらう。僕はそれほど「国連中心主義」ではないが、おそらく今の対米政策は泥船だ。「国連」を便宜的に立てるほかに、日本独自の外交政策は必須だ。せっかく先達が細々と培ってきた対アラブ友好外交の遺産は、もう無くなってしまった。世界とは、アメリカだけじゃない。度々書いているように、僕らが緊張感を持って接しなければならない「中国」に対して、「軍事力」で対抗するなどといった妄想をくれぐれも抱くことがないように、現行政策を冷静に考え直す…亡くなった奥さん、井ノ上さんには申し訳ないが…これが数少ない「契機」になるはずだ。

机上の空論を振りかざして、自らの足下も見つめようとしない人々は遍在する。若者なら苦笑いして見過ごしてやるが、いい年こいて経験値がLv13とかいうアフォは、こっちから願い下げです。活動復帰の衝動を抑えつつ、仕事に戻ります。