「年金問題」って、どうなのよ実際。

いつまで経っても督促が来ないなー…とか抜かしていたら、厚生年金からの切り替えを忘れていて国民年金未加入状態なのが発覚。今から払い出せば、どうやらギリギリ間に合うらしいのだが、いかんせん、全く金がない。とにかく、近々年金課に問い合わせなければならないのだが。そういう不届き者の分際で文句をたれるな!とのお叱りを覚悟で、常々思う極論を一説。

そもそも社会保険庁のやってることはほとんど詐欺行為じゃないのか?

ってか、この国では、行政サービスに於いて貧乏人や社会的弱者が恩恵を受ける可能性のあるサービスは基本的に告知されないし、手続きの不備によって失効するといった落とし穴をデフォルトで組み込んでいる。要は、生活保護だろうが公営住宅だろうが年金だろうが社会保険だろうが公的融資制度だろうが、貧乏人を国が支えるという「社会福祉」には出来る限り金は払いたくない。そのくせ議員は選挙で受かるために、役人は自分たちのクリーンさを誇示するために、「社会福祉制度の拡充」は建前にしなければいけない。

結果、複雑怪奇な制度は温存され、うっかり者はバカを見る。役人のその日の気分次第で生活保護の母子家庭は餓死し、融資を待てなかった工場主は首をつり、年金を担保にヤミ金から借金して地獄を見る老人は増え続ける。最悪なのは、こうした行政サービスのカラクリに気づいた連中が利権を独占したりする現実だ。

解決法はほぼ三択。ひとつは、社会福祉を完全に切り捨て、弱肉強食のサバイバル社会に突入する未来。もう一つは、福祉制度を根底から見直し、本来の「相互扶助」の理念に立ち返った共同体、自治体単位の「講」を創設する方法。そして裏技として、行政が仕込んだカラクリを熟知し、裏をかき、「福祉にたかる」という「だめマフィア化」計画。

いずれにしたって、子羊のように大人しくしてお上の太鼓持ちをやっていれば生きていけた幸福な時代は終わった。どうするかは、これからじっくり話し合うことだ。