今さら「攻殻機動隊〜STAND ALONE COMPLEX〜」。

語られ尽くしているのだろうけど、とりあえず面白い。久々にこれと「マリみて」と「十兵衛ちゃん2」は録画してます。

押井監督の映画版ではそう感じなかったけど、究極に電脳化、擬体化された近未来がマジやべぇ、シャレなんねぇ。自分の目の黒いうちに電脳化やらサイボーグ技術やらが達成されたら、こんな世界になるんじゃないかって思うと、鬱がひどくなる。SF的には当たり前のことなんだろうけど、最新技術が普遍化される前に、おいしいところは富める者、力のある者が掌握してしまうのだから、支配は容易になる。

弱い者、貧しい者は与えられた生すら全うできない社会。技術が民衆のレベルに降りてきた瞬間に、その誘惑を払いのける自信は僕にはない。ディストピア草薙素子がいる保証はない。現在のロボット技術が軍事転用される可能性を「ロボット三原則」で拘束する理性を人類が持っているかと聞かれたら、現在の状況では悲観するしかないだろう。

核戦争がどうのと言われていた時代すら幸せだったと回顧される世界。革命などあり得ない、せいぜいがニヒリストとテロリストが跋扈し、上層階級を苛立たせることしか出来ない社会。

いやだ。

子供じみた夢想の先に行き着いた結論であっても、僕は抵抗する。