マイ・フェイバリッツ

johanne2004-09-21

子供の頃、実家には「世界の名画」全24巻があった。最初に僕の気を惹いたのはシャガールアンリ・ルソーだった。その後、ダリとマグリットにはまり、高校生の頃にはモディリアニとユトリロの模写をした。何のことはない。「日本においては」極めてまっとうな絵画遍歴だと思う。

そのうち気づく。アートにはカネがかかるのだ。美大芸大など夢のまた夢。マンガならそんなにカネはかからない。僕のコンプレックスは、極めて階級意識に根ざしていると言ってもいい(w

近頃、いろんなシーンで村上隆についての議論に巻き込まれる。僕はあくまで、キュレーターとして、プレゼンの達人としての村上隆を評価する。彼が現代美術の陥穽に投げ込んだ爆弾は相当なモノだ。ある意味、かつてしたり顔で僕に講釈した美大生に、門外漢の僕が投げたイヤミに通じる感じがしたものだ。かといって、村上の「アート」にカネを払う気にはまったくなれないが。

いま、自分が金持ちだったらカネを払って惜しくないアーティスト。それなら迷わず「舟越桂」と「会田誠」である。舟越桂が、自分のクリスチャンネームの由来である「日本26聖人像」を造った舟越保武の息子であったと言うことも、驚きだった。僕にとって舟越と会田は「エロティシズム」でつながれる。どこをどうしたらそうなるのか?と美術の方々は不思議がられるかもしれないが、これにアメデオ・モディリアニを加えればなにがしかの意味になるかもしれない。

会田誠の新作は60万円だって聞いたけど?いま、60万円持ってたら速攻買い!です。