「監視社会」+「自警団社会」の危うさ

問題は「権力をいかにコントロールするか」だと思うのです。石原慎太郎小泉純一郎安部晋三山田宏(杉並区長)に、そんなに易々と権力を委託する気にはなれんとですよ。

杉並区では「杉並防犯パトロール隊」がデカイ顔しています。青色の回転灯を付けたパトカーもどきや黄色のダウンジャケットを着たじじいが嬉々として駐輪規制やタバコのポイ捨てを監視しています。正直、この人達はいかなる根拠で「治安維持」をしているのでしょう?胸には「日本環境衛生(株)」の名札。へぇ、会社に業務委託しているとは初耳だ。なにやらプチ利権の匂いがします。

「ガーディアン・エンジェルズ」の登場以来、「自警団」というきな臭い集団が跋扈しています。この人達に守られる治安って、果たして信用してよいのでしょうか? 警備員に「警備業法」があるように、自警団組織にも一定の縛りがあるべきです。むしろこうした「ご近所の底力!」よりも警察官の増員の方が有効な気がします。警察官の慢性的な人員不足が自警団を容認し、警邏が窃チャ取り締まりや無根拠の職務質問に精を出す現状を産んでいるのではないでしょうか? 元サヨが警察官増員を主張するという珍妙さ。しかし、それが「現実と向き合う」ことだと最近は考えています。何より、警察の方が自警団よりもコントロールされた権力であるというのは、客観的な事実ですから。

ニートには職業訓練。悪ガキには適正な法執行と同時に諸権利を付与。戸塚ヨットスクール的なものは、場合によっては必要かも知れないと考え出す有様。それもこれも「ファシズム社会」に抵抗するには「絶対自由」より「合理的なルールの提案」が必要だと思うからです。