現実である粗暴とどう向き合うか?

johanne2005-03-24

しばらく考えましたが、やはり現行での「人権擁護法案」には反対です。擁護されるべき「人権」に関する規定が曖昧なのと、行使される権力のバランスが悪いというのが最大の理由です。人権軽視の言説に対しては、時間をかけてもリテラシー教育が重要です。「人権擁護」や「○○ハラスメント反対」や「ジェンダーフリー条例」といった問題が叩かれるのは、単に反差別という姿勢へのバックラッシュと言うより、「社会的弱者」による「告発」という金科玉条で一律に言論や表現を規制してもやむを得ない、という「善意の粗暴」が推進する側に見え隠れする所にあると思います。

「マンガ表現規制反対運動」に対しても「ペドファイルの言い訳」「右寄り(もしくは左寄り)ヲタクの自己弁護」といった非難がありました。レッテル貼りで批判を封殺するやり口はこの間、さんざん見てきましたから、自称「リベラル市民」や自称「フェミニスト」、自称「サヨク活動家」の「善意」には懐疑的です。