「奈良県」の謎。

まず、id:kitano氏による「奈良県少年補導条例」に関連する以下の記述を読んで欲しい。

http://d.hatena.ne.jp/kitano/20060330
http://d.hatena.ne.jp/kitano/20050430
http://d.hatena.ne.jp/kitano/20050429
いくら何でも、こんな条例がすんなり通ってしまう奈良県民の見識を激しく疑うのだが、関西の政治風土に多少詳しい知人がこともなげに言い放った。

「だって、奈良県でしょ? あそこは共産党ですら『保守』みたいな土地柄だから。」

むやみに歴史の長い土地には、植民地生まれの僕には理解できない「何か」が堆積しているとでも言うのか? 最近では小林「薫の秘話」、騒音ラッパーおばちゃんと逸材を排出したが、10年ほど前にも、女子中学生を殺して遺棄した犯人が早々と特定されていたにもかかわらず、逮捕するのに一悶着した事件があった。いずれも、「都市化」と「因習」のボーダーで起きた軋轢が原因のような気がしてならない。ただ、その仮説は日本中あらゆる田舎に符合するものだから、とりわけ奈良が荒廃し殺伐としているという根拠にはならない。

「子どもを守れ」というマジックワードが暴走した結果、上位の法令を著しく逸脱した「条例」を奈良県民はただ、受け入れるだけなのか? 一昔前ならよくあったよな、「憲法違反」の民事訴訟とか。どうでしょうか、奈良県在住の方々は。