やっぱ民族主義はダメだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040326-00000115-yom-pol
魚釣島って、昔は漁船の休憩地で、東シナ海を航行する漁師は区別なく滞在できたそうな。領土が狭まると経済水域が減っちゃうわけだから、今回の処置は妥当だよね?なんでこんな争いにまで「日本帝国主義打倒」なんて台詞が出てくるのか?激しく気持ち悪い。中共のやり口にはうんざりするが、「オマエモナー」と突っ込まれそう。

子供の頃、しきりに「ソ連が攻めてくるぞ」なんて煽られて不安になった。ソ連軍侵攻後のパルチザン闘争のシミュレーションまで考えていた。近所の遊び場に「紅葉山砂丘」というのがあって、自衛隊の演習地で、たまに空薬莢なんかを拾って遊んでいた。ここは「石狩湾迎撃作戦」の候補地だとあとで知った。最終防衛ラインのすぐそばに、僕の実家があったわけ。

北海道では、雪祭りの頃になると「北方領土返還署名」とかをやっていて、とにかくウヨクの街宣車が五月蠅かった。拿捕され、十数年も抑留される漁民のニュースは、幼い僕を徹底的なソ連嫌いにさせた。ソ連は嫌いでもサヨクはやれると知ったのが後の祭り。ソ連と拮抗していた中共にはシンパシーを感じたりもした。うあぁぁぁぁー……恥ずかしい過去。

なにはともあれ今回の一件、民族主義の本質は民衆の存在不安と劣等感を煽って上前をかすめ取ろうとする詐欺師の口実だと、今さらながら教えていただけましたね、愛国者同志。