警察とのつきあい方

johanne2005-04-04

TV朝日系の「TVのチカラ」が面白い。いわゆる未解決事件の公開捜査番組なのだが、超能力捜査官なる怪しげなガイジンを使いながら、一方では地道な取材を続けていて、この種の番組では異例なまでの成果を上げている。続けて観ていると気づくのだが、「桶川OLストーカー殺人事件」以降に強く指摘されている警察の捜査手法への批判が込められている。いわゆる見込み捜査、事件化への消極的姿勢、怠慢に対して、エンタテインメントの側から皮肉たっぷりに追いつめていくのが小気味よい。これまでうんざりするほど見せられてきた「警視庁24時」的な警察ヨイショ番組には、あからさまな「ヤラセ」*1が混じっているのに対して、こうした番組の登場はある意味、市民の側からの警察監視という意味が大きい。

「アキバのオタク狩り」や歌舞伎町浄化作戦の話で、冗談で「職務質問監視オンブズマン」を立ち上げてはどうか、と提案してみた。おそらくNPO法人化は困難だろうが、考えてみれば、僕が若造だった頃には警察の言いがかり的な職務質問に対して、野次馬がブーイングをとばす…なんて光景は良く目にしたものだ。警察官には、ちゃんと仕事をしてもらいたい。だからこそ、いい加減な仕事に対しては「住民の視線」が大事なんじゃないでしょうか?それすらない国家や社会に「自由」がないって事くらい理解しようぜ。2ちゃんねる発のデモ隊が警察にお礼を言うばかりか名簿まで提出したなんて、笑えないギャグを聞いたりするとなおさら。


*1:ある友人が体験したところでは、路上で弾き語りをしていたらヤクザがからんできて一方的に殴られた。そこへ警官とTVクルーが駆けつける。「路上での酔っぱらいのトラブルを警官がカッコ良く仲裁する」という絵ヅラを一方的に作られる。抗議していると、離れた路地でさっき絡んできたヤクザとTVディレクターらしき男が談笑していたそうな。こんな話は枚挙にいとまがない。