もしも 俺が死んだら世界は和解してくれ

johanne2004-05-25

情けない。(死ぬかもしれない)と実感したのは初めてだった。激しい動悸、のしかかる不安、全身の震えと悪寒。パニック発作で3日間動けなくなってしまった。ここでは書けないが、原因はようやく理解しつつある。心療内科心理療法をはしごして憑き物を落としてもらう。関係者に多大なご迷惑をおかけして、申し開きのすべもない。皆さん、本当にごめんなさい。

いまさら吉本隆明。

くじけそうになったとき、手にする一冊の詩集がある。吉本隆明の初期作品。僕にとっての吉本隆明は思想家ではなく、詩人なのだ。「共同幻想論」よりも、「擬制の終焉」よりも、そのことばは胸に響く。

ぼくはでてゆく

冬の圧力の真むかうへ

ひとりつきりでは耐えられないから
たくさんのひとと手をつなぐといふのは嘘だから

ひとりつきりで抗争できないから
たくさんのひとと手をつなぐといふのは卑怯だから

ぼくはでてゆく

すべての時刻がむかうかはに加担しても
ぼくたちがしはらつたものを
ずつと以前のぶんまでとりかへすために
すでにいらなくなつたものはそれを思ひしらせるために

ちひさなやさしい群よ

みんなは思ひ出のひとつひとつだ

ぼくはでてゆく

嫌悪のひとつひとつに出遇ふために

ぼくはでてゆく

無数の敵のどまん中へ

ぼくは疲れてゐる

がぼくの瞋りは無尽蔵だ

(「ちひさな群への挨拶」より抜粋)

この詩集に出会うまで、吉本隆明を敬遠していた。なんか難しそうだったから。でも今は大好き。柄谷行人も、「探究1」を苦労して読むまで苦手だったし。食わず嫌いはいけません。なんか、時代が一回りして、もう一度吉本隆明のことばが輝きだしている気がする。少なくとも僕の中では。

いいかげんにしやがれ

曽我ひとみさんは旭天鵬に似てるとかポエマーだとか、内輪のネタにしてごめんなさい。拉致被害者や家族の悲痛を目の当たりにして、悔しさがこみ上げてきた。一体、誰が、彼らをたしなめたり非難したりすることができるのか。「クズの国の国民」はどこまで腐っているんだ?

いいか?よく聞け。小泉首相のやったことは、どう見てもガキの使い以下のパフォーマンスじゃないか。コイズミのひきつった表情と豚将軍の余裕の笑みが今回の訪朝が何だったのかを端的に表していた。外交はナメられたら終いだろう。武力解決が出来ない日本ならなおのこと、タフ・ネゴシエイトのスキルを徹底的に鍛え、あのヤクザ国家と対峙しなければならない。これでよくわかったはずだ。福田じいやのお守りがないコイズミはただのでくのぼうだ。残念なことに、今、この国には白洲次郎がいない。それが現実だ。

安否不明者の調査委員会に日本も参加するそうだ。ちょうどいい。カツエイとヤマタクとコイズミのズッコケ3人組を派遣しろ。拉致被害者全員見つけて連れ戻すまで帰ってくんな。」あと、「コイズミに感謝が足りない」とか抜かしてる連中も武装させてやるから一緒に行って来い。自分が言ったことの責任取れよ。「自己責任」が大事なんだろ?ハン?

よくわからない批判。

「なんかアンタ、唐沢俊一さんにたしなめられてるよ?」と知人にいきなり言われた。あわわ、何か粗相をしましたっけ?と調べたところ、
http://www.tobunken.com/diary/diary.html
の5月17日のところに。

山本氏は、彼らが解放されていない、つまり、まだ情報が否定も肯定もほとんど入っていない状態のうちから、
「あと、これだけは言っておきます。“ジサクジエーン”という主張だけは、俺の前 で披瀝した瞬間にグーパンチが飛ぶので覚悟してブってください」
(4月13日の記)と、相手の発言を暴力で封じるようなことを平然と書き込んでい る。己の信ずる思想信条には、疑念の表明すら許さないという考え方のなんと横暴なことか。こういうことを言う人が、国家権力の非道をいくら指弾したところで説得力を持つはずもない。

………あのー………あの程度の軽口にそこまで意味づけせんでも。「山本夜羽音」=「サヨ」=「暴力」=「グーパンチ」って………こういうのって、一件正論だけど、単なる「まぜっかえし」だと思うんですけど。まぁね。あたしゃ確かにロフトプラスワンの暴君とかいっぱい言われてますけどね。暴力に関してならお弟子さんの鶴岡法斎さんには負けますよ。

いきなり絡まれた原因はまぁ、察してますけど。唐沢さん、もっと自信持ってくださいよ。僕はあなたのこと、嫌いじゃないです。「トリビア」とか、うちのカミさんも大好きですよ。僕なんかと格が違うんですから。ご活躍、楽しみにしています。

それはそれとして、そろそろ「イラク人質事件中間総括」を出さなきゃなー……というところで今日はおしまい。